当たり前の素晴らしさ

G7が広島で始まりました。岡山駅でゴミ箱が全て封印されていて気がつきました。広島県は地続きだった。お隣だった。そう思って見渡すと、警官も増えている。改めてこれがG7なんだって思った次第です。海を渡った香川県では、そういう気配は全くなく、当たり前の空気が流れていました。当たり前のもつ安心感って、いいですね。

この当たり前が、或る日突然奪われる。災害は、日々のささやかな幸せを奪う。人為的な戦争など、もってのほか。そうは言っても、人の心にはそれぞれの「正義」があって、それを主張する小競り合いはあちこちに散らばっている。目の前に広がる美しい瀬戸内海も、その青い海に下には、奪われた命が眠っていたりする。空も海も美しく、陽ざしはやわらかく、笑い声があることの幸せ。そんなことを思いながら、マリンライナーで海を渡った朝でした。

人が生きられるのは「今日一日」。それすらも、いつどこで終わりが来るかもしれない。だから精一杯生きる。その一方で、そういうことを考えないから、のんびり過ごせる。それも幸せなことです。そう言えば、私は「小さな幸せみつけ」が上手でした。日々の歩みの中で、ふっと感じることが、自分の心を綺麗な色の染め上げていくようにしていこう。人生には、悲しく苦しい時もあるけれど、そんな時は意識して顔をあげていこう。

封印されたごみ箱と海の青さから教えられた事でした。