死ぬことは生きること

最近、知り合いの方の訃報が続けてありました。ふと思ったのが、「死ぬことは生きること」。

ある方が亡くなって、何人もの方々から連絡をいただきました。そして、どの方も「ショックだ」と言い、「○○の時に助けてもらった」「励ましてもらった」「声をかけてもらった」…と、それぞれの思い出を語ってくださるのです。その方が、どれほど周りの人に心を配っておられたかを、今更ながら教えていただきました。颯爽と足早に歩く仕事人であり、カラカラと明るく笑い、おおらかで優しくて、つい「聴いてください」と言いに行ってしまう懐の深さと口の堅さ。私も信頼していた方でした。最後の最後まで、メールで人を励ましておられたとも聞きました。見事な生き方です。

私の最後はどんなんだろう…と想像して思いました。その方みたいに、最後まで温かな思いやりをもって人に接することができるに越したことはないけれども、「嫌だ~~死にたくない~~」とジタバタあがいて情けない姿を晒すのもいいかなとも思います。だって、ただの弱い人間ですから。「死」の際にその人の「生」にもう一度触れる。自分がどんな最期を迎えるのかは分かりませんが、どんな死に方であれ、きっとそれが最善。そう信じて今を生きよう。そんなことを思います。