人生には無駄はない

お子様を亡くされた方のお話を聴かせていただきました。涙が溢れつつも、これからの人生をどう生きるかという前向きな気持ちも感じました。感動。

私は、家族を全て失いました。父は、或る日突然帰らぬ人となりました。ふいにバイクの音がすると、「あっ、お父さん」そう思って玄関に行ったのが昨日のようです。妹は、2年間に及ぶ壮絶な癌との闘いを終え、天に召されました。妹から託された幼い子どもたちへのメッセージは、12年後に伝えることができました。脳梗塞で倒れた母は、6年間の介護の経験をさせてくれて、静かに息を引き取りました。

私は、残される者の寂しさや痛みを経験しました。それは、時とともに強まったり薄まったり。今回私は、今まで以上に黙って聴くことを心がけました。意識が、その方の中心に向かっていくようでした。あの時の経験を総動員していたのかな。どんな経験も意味があり、無駄ではない。きっと今の一人で生きることの気楽さや寂しさや、今ここで経験していることも、どなたかの心の寄り添うことに繋がっていくのかな。そうであってほしいなと思わされたひと時でした。