無財の七施

仏教の教えに『無財の七施』というのがあります。財産がなくてお布施ができなくても、いつでもだれでもできるお布施のことです。これは、自分には何にもないと思っていた頃に出会ったものです。そこには、何もなくてもできることが散りばめられていました。こんなにもたくさんのものがあるということに、感動すると同時に、「何もない」と思う時は、目に見えることに囚われていたり、人と比較したりしている時かもしれないと気づかせられました。その罠に、今でもよくハマるの私ですが、ふっと『無財の七施』を思い浮かべると、今ここにあるものへと視点を変えることができるのです。周りの人との関係もそうですが、自分に対しても、この七施でかかわってあげようと思います。『無財の七施』最強です。

①眼施(がんせ)優しいまなざしで人に接する

②和顔悦色施(わがんえつじきせ)にこやかな顔で接する

③言辞施(ごんじせ)優しい言葉で接する

④身施(しんせ)自分の体で出来ることで奉仕する

⑤心施(しんせ)他のために心を配る

⑥床座施(しょうざせ)席や場所を譲る

⑦房舎施(ぼうじゃせ)自分の家を提供する