「あっ!」の続き

先日、カッとしてもらっている時のことです。頭上から「あっ!」という声。そうです。だいたい分かりますよねぇ。「切り過ぎた!!」ですよ。目をあげれば、いつもより短くなった前髪が…心の中では、「えっ!なんじゃこれ?」なんて声も上がりましたが、もう前髪は戻らない…どうする私。

「これね、どうやったら可愛くアレンジできるの?」と言ってみると、さすがプロ。いくつか教えてくれました。さらに、「そうは言っても、あなたはやらないよね」。そうなんです。ブローなんてできないし、乾かすのも適当なんだから。さすがよく分かってらっしゃる。そこで、それでも見栄え良くなるように工夫してカットしてくれました。だから今は、ほとんど気がつかれません。実際は、私が髪を切ったことにも気がつかない人が大半です。気になるのは自分ばかりなり。

ある時、周りの目が気になる青年に、精神科医の先生が言いました。「左右別の色の靴下をはいて町を歩いてごらん」。結果、その青年は、誰にも気がつかれなかったそうです。人は、案外見ていない。だとしたら、人の目を必要以上に気にするのは、エネルギーがもったいない。そんなふうに思いませんか。

私の前髪がちぐはぐであっても、「ファッション」と受け止めてもらえるかもしれません。だから、「あっ!」の次には「まっ、いっか」と続けたいものです。「それでいいのだ。」というバカボンパパは、自分を生きる天才かもね。