日野原重明先生

ふと思い出しました。「愛の衣の裏地は、赦しと思いやりでできている」。日野原重明先生の言葉です。

きっと、その前日、癒されたと思っていた傷のさらに奥に、まだ傷があることに気がついたから。その傷と、傷つけた人を「ゆるせない」気持ちに気づいたから。

「ゆるしのマインドフルネス」を教えていただきました。やってびっくり😲私の内側にあったのは、「ゆるせない」ではなく、「ゆるしたい」だったのです。人は本来、ゆるしたいものなのだそうです。ゆるせない気持ちを持つことの方が苦しいから。そして、憎むことで、自分を保つことや自分の正しさを、存在を守れるから。

実は、赦せないと思う自分の傲慢さに辟易している私もいることは感じていました。ただ、「赦します」というと、自分を保ってきた時間が消えていきそうで。。。けれども、「ゆるしたい」本音をそのまま認めて、「なあんだ。本当は赦したかったんだね。」「もしかして、もう赦している?」と声をかけると、心の奥の傷や痛みが、すーっと消えていきました。本当の気持ちをそのままそくっと認めて受け入れていくことの力ってすごいんだなと思いました。解放されました。素直にその人やその出来事に向き合えそうです。

「愛の衣の裏地は、赦しと思いやりでできている」。日野原先生は、なんて素敵な言葉を私に刻んでくださったのでしょう。刻まれたこの言葉を味わいつつ、新しい一週間も、自分の本音を大切にしていこうと思います。傷つくにも時があり、癒されるのにも時がある。その一つひとつが、私を私たらしめていく。かけがえのない今日を生きられることに感謝して。。。