あんこの教訓

先日、高級な和菓子をいただきました。あんこが絶妙に美味しい。口の中に、甘すぎない、けれども品の良いあんこの味が広がっていくうちにハッとしました。最近、安いあんこしか食べていなかった…

「人は触れるものに似る」。偽のお金を見分けるには、本物のお金に触れ続けることだと言います。普段と違う手触りで、一瞬で見分けられるそうです。考え方も、生き方も、よりよい物に触れ続けることで豊かになる。何をするかではなく、誰とするか。誰を心の師としながら生きていくか。誰に触れ続けていくか。触れるものに似ていくし、触れていない物には違和感を覚える。。。

甘いお菓子を食べながら、そんなことを考えていました。ささやかだけれども、かけがえのないこの人生。何を大切にして生きるのか。仮に、「名誉」に価値をおいていたら、名誉を傷つけられたと感じた時には、腹を立てたり相手を恨んだりすることになりかねません。「名誉」に振り回されることになる。それは、もったいない。「人は、握っている者に振り回される」とは、このことですね。

自分の人生で大切にしたいものは何か、改めてもう一度自分の問いかけてみませんか。自分らしい日々のために。きっと、人生の指針が見えてくる。それを知ることは、豊かな人生のはじめの一歩。「人は触れるものに似る」。よりよい物に触れて、豊かに生きたいものです。あんこの教訓です。