ソーシャルディスタンスや黙食を強調されたコロナ生活で、私たちは、程よい人との距離感を忘れてしまったのでしょうか。学校現場から聞こえてくる悩みには、「人間距離」に関する悩みが増えた気がします。スマホやパソコンへの依存度は増え、「即答」「即決」を求める傾向も増えました。
悩んで悩んで、少しずつ前に行ったり後戻りしたり。そんな体験ができなかったことは、思いの他大きな痛手のようです。人が育つには時間が必要です。失敗から学ぶことは多く、そこから自分なりの解決方法を見つけようとする、その歩みこそが「成長」だと思うのですが。。。いかがですか?
学校現場では、3年ぶりとか4年ぶりに再開なんていう行事もあります。それは嬉しいことですが、コロナ前よりも充実した中身にしようという声にはちょっと待ってと言いたい私です。外国語やIT関連など学習内容も増えましたし、いろいろと馴染むまではペースを落としてはどうでしょう。「人間距離」に悩み、「即答」「即決」を求める子どもたちの様子に、ゆっくり歩を進めてはどうかなあと思うのです。
屋久杉の年輪は幅が小さく、ゆっくりじっくり育っていることを示しています。その分丈夫なんです。人も同じかもね。空を上げながらの思う事。