自分を生きるって。。。

『お母さん、娘をやめていいですか』というドラマをご覧になっていた方もいらっしゃるでしょう。斉藤由貴さんと波留さんが演じる共依存の親子。不気味さ漂うドラマという記憶があります。信田さよ子さんの『愛情という名の支配』という本がありますが、母親の顔色を伺いながら、いつも母の気に入るような選択をして生きてきた娘が、そのことに気づき、離れたい気持ちと、離れることが罪のように思えて、自分が自分でいられなくなる気持ちの狭間で揺れ動く。私にも、少なからず覚えがある感情です。

自立って何だろうなと思います。経済的な自立は、女性も比較的やりやすくなりました。でも、精神的な自立は‥‥‥ある人が、「精神的に自立をすると、感謝の気持ちがわきあがってくる」と話しておられました。なるほど。

「わたしはわたしの人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではないし、あなたもわたしの期待にこたえるために生きているのではない。私は私。あなたはあなた。もし、縁があって、私たちが出会えるのならそれは素晴らしいことだ。しかし出会えないのであれば、それも仕方ないことだ」というゲシュタルトの祈りも思い出します。

恋愛も共依存になりやすいですよね。自分を振り返ってもそうです。そうなんです。共依存体質の私は、さまざまな人間関係の中で、共依存になりやすい。だからこそ、そこから離脱しようとする時に起こる罪悪感を友とせず、離れたっていい、捨てたっていい、相手の幸せのために生きるのではなく、まずは、自分の幸せのために踏み出していい。そうやって、少しずつ自分の世界を広げていきましょう。きっといつか、私は私を生き、相手が自分と違ってもOKを出せるはず。そうすると、その人と出会えたことへの感謝も湧くね。