こんにちは(*^▽^*)先生元気プロジェクトの籠井です。今日は、前回の「脳炎の子」の続きです。

私が出会った子どもたち・・・復活の子

生死をさまよった後、意識を取り戻した彼女は、記憶のほとんどを失っていました。「ベッド」「タオル」「お母さん」・・・ベッドサイドで一つひとつ教えていくお母さん。始めはゆっくりと、やがて、より速くより多く覚えていきました。まさに『再生』です。表情も、赤ちゃんから徐々にしっかりと意志を持つように変わりました。人間ってすごい。しみじみそう感じました。少しずつよみがえる記憶もありました。それは、細かいものではなく、ざっくりとその特徴を思い出す、そんな感じでした。人の記憶も特徴的に思い出します。部分では覚えていないんですね。おもしろいなあ、すごいなあ、そんなふうに彼女を見られるのは、彼女が今ここに生きているからこそでした。そんな彼女の卒業式は、病室で行われました。退院した彼女が中学校に入学するまでには、そんなに時間はかかりませんでした。「復活」です。彼女は、今、養護教諭として働いています。

人は「生かされている存在」だということを、彼女を通して見せていただきました。同時に「生きる」という力強さも。「生かされている存在」という視点は、自分の人生を全体から見るように導いてくれます。「生きる」という前向きな姿勢は、「生きる意味」を自分に問いかけ、自分とは何者かと思い巡らせ、よりよく生きようとする力となります。自分から見る「生きる」という視点と、全体から見る「生かされている」という視点。その両者によって、人生はさらに豊かに深くなっていく。彼女は、この大切なことを私に教えてくれたのです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。またお目にかかれるのを楽しみにしています。