私が出会った子どもたち・・・ハリネズミ君と歩む

こんにちは(*^▽^*)先生元気プロジェクトの籠井です。

私が出会った子どもたち・・・ハリネズミ君と歩む

ハリネズミ君には、時々休んでお母さんに甘える日がありました。始めて彼が休んだときには、それまでの緊張がほどけて、一気に疲れが出ました。普通に授業ができるのが不思議でもありました。それから徐々に週に1回休むペースができてゆき、私も子どもたちも気の緩め方を身につけていきました。

発達障害の彼を「3月までに医療につなぐ」と決め、ひと月ごとの目標も作りました。がんばる自分へのご褒美も忘れずあげました。愚痴もこぼしました。時には、一日休んで息を抜きました。その時には、見てくださる先生に悪いなという思いを置いて、ゆったりと過ごすようにしました。ハリネズミ君に関わる人が増えることは彼を助けることにつながり、他の人の視点が入ることは、彼のためにも他の子のためにも、私のためにもなります。自分が気がつかない子どもたちの良さやがんばりを教えてもらえるのですから。さらに、次年度の引き継ぎの時にも威力を発揮しました。少しずつハリネズミ君の居場所が増え、やんちゃが減っていきました。2月に医療につながり、薬が功を奏して人間関係もずいぶんまろやかになった彼は、違った形でそのパワーを発揮するようになりました。一時期、医療と離れ、彼も保護者の方も学校も揺れましたが、それでも、彼と家族を見守るまなざしは変わりませんでした。

抱え込まないこと。チームで関わること。分かち合うこと。大切なことを全身で学んだ日々でした。もう一回するかと言われたら、やっぱりご辞退申し上げますが・・・ここまでよんでありがとうございました。また、お目にかかれるのを楽しみにしています。