こんにちは(*^▽^*)先生元気プロジェクトの籠井です。
私が出会った子どもたち・・・二人で一つ
肢体不自由のKちゃんは、小学校2年生。足に装具をつけているので、走ると体が揺れるし、よく転びます。できないことがあると、声を上げて泣きます。とにかく負けん気が強いんです。そして、粘り強い。やりたいと思ったことは、できるようになるまでとことんする。そんなKちゃんには、大の仲良しの友だちがいました。その大切なSちゃんとケンカをしたことがあります。Sちゃんは、本当にさりげなくKちゃんをカバーしていたのです。けれども、いつの間にかKちゃんの中に、それが当たり前と思う“おごり”が生まれていました。ついに、Sちゃんがストライキを起こしたんです。見ている私たちが、ハラハラドキドキ。このままでいいのか。どうすればいいのか。子どもたちも、迷って悩んでいました。それくらいこの二人は一緒にいるのが当たり前で、その二人と一緒に遊ぶことが楽しかったのです。
数日後。KちゃんはSちゃんに謝りました。「いつもかばってくれてありがとう。Sちゃんがいるから学校が楽しいんだ」と。SちゃんもKちゃんに謝りました。「僕こそ、Kちゃんが好きだから一緒にいたのに、いつのまにか意地悪な気持ちになっていた」。KちゃんもSちゃんも、周りの子どもたちも、本当にホッとしてニヤけた瞬間です。一気に空気が緩みました。そして、みんな外へ飛び出していきました。子どもたちの中心には、やっぱり、KちゃんとSちゃんがいました。
『してあげる』から『させてもらう』へ。ごくごく自然に気がついていくんですから、子どもってすごいですね。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。また次回、お目にかかれるのを楽しみにしています。