こんにちは(*^▽^*)先生元気プロジェクトの籠井です。
私が出会った子どもたち・・・エース
新卒の私が始めて担任した小学校2年生。元気で明るく可愛い子どもたちに会えるのが、毎日楽しみでした。そんな私のクラスに、けんかっ早くて、学力的にも課題を抱えている子がいました。先輩の先生に「まずは、勉強の習慣をつけるようにお願いするのよ」と言われ、初めての家庭訪問に臨みました。行ってびっくり。4人兄弟がにぎやかに走り回って、お母さんの声が聞こえないのです。そんな中での衝撃のひと言。「この子は、うちのエースなんです。頼りになるし何でもできるんです」・・・クラスの中では“低学力で何とかしたい存在”でも、家族の中では“期待のエース”このあまりの違いに、何も言えずに帰ってきました。この食い違いをどう受けとめたらいいのか。。。22歳の私は真剣に悩みました。そして出した結論は「エースとして見ていこう」。エースのその子が、お母さんの期待に添えるように手伝うことにしました。すると不思議なことに、その子のエースらしさが見えてくるようになったのです。・周りを見て動いている・臨機応変・仕切り上手・情に厚い・一生懸命考える・・・けんかっ早いのは、言葉が足りないから。だったら、その場その場にふさわしい、その子の言いたいことが伝わる言葉をともに考えよう。子どもって、学力だけじゃないんだな。私の見ているのは、その子の一側面に過ぎない。そんな当たり前のことに気がつきました。よく考えれば、自分のことは多面的に見てほしいと思っているのにね。
子どもを見る視点を変えてくれたK君。大切なことを教えてくれたのは、いつも子どもです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。またお目にかかれる日を楽しみにしています。