こんにちは。「先生元気プロジェクト」の籠井です。
岡山での集中セミナーの初日の最後は、「沢田の杖塾」主宰の森口章先生による講演会でした。今年は『塊(かい)をほどく』というタイトルでのお話でした。森口章先生は、長年、岡山県の教育相談学会を牽引してこられた方です。岡山県下の先生で、そのお名前を知らない方はおられないと思います。退職後は、「悩める先生の駆け込み寺になりたい」と「沢田の杖塾」を開設なさり、中国地方では、NHKの『現場に立つ』という30分番組で、その取り組みが紹介されました。
人は、知らず知らずにうちに、よい仕事がしたいとか相手の期待に応えたいと思うものです。そして、自分以上の荷を担うことがあります。いつしか、休むことを忘れ、走り続け、疲れ果ててしまう。そんな時、心はいつの間にか固まってしまいます。その固まった心をほどくにはどうしたらよいか。ありのままの自分を認め、そんな自分を「それでいいよ」と慈しむ。誰かに話を聴いてもらう。自分以上の自分ではなく、そのままの『自分』になる。やわらかい語り口と飾らないお人柄は、存在そのものが癒やしの空間でした。
実は、私は、2年間のうつの時、森口先生にカウンセリングをしていただきました。その時々の気持ちを受けとめていただき、怒りや悲しみ、苦しみにずっと付き合っていただきました。それはまさに、『塊をほどく』時でした。次回からは、その様子を書かせていただきますね。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。