2024年のSGPセミナーのテーマは「質問」。東山紘久先生のご著書『プロカウンセラーの聞く技術』の中にも「質問」についての記述がありました。

「質問には二つの種類があります。一つは客観的なことで、誰が答えても内容が変わらないものです。…もう一つの種類の質問は、聞かれた本人が考えなければ答えが出ないたぐいの内容です。」そして「私たちは、答えを一つに絞りたがる傾向がある」と。確かに。私たちの生活、誰が答えても内容が変わらない質問に傾いている気がします。SNSの時代になり、この傾向はますます加速していると思いませんか。

こんな記述もありました。「心の問題は、たとえ原因を一つに絞っても意味のないことのほうが多いのです」。これまた納得。心は七変化。その時々で色合いを変えるし、同じ問いに対しても、人それぞれの思いや価値観で答えは変わる。そんな彩を、味わい、深め、慈しむことが人生なのかもしれないな~と思いつつ、本を読み進めていると、次の言葉に出会いました。「答えられない質問、正答がいくつもある質問こそ、大切な質問です」。確かに確かに。答えの出ない質問だからこそ、何度も何度も繰り返し自分に問う。その時間こそが、自分を深く知っていく、未来へ向かうかけがえのない時間ではないでしょうか。「自分に問う」って、自分を生きようとする息吹かもしれない。自分を知り、自分を受け入れ、その自分を生きる。それが、「自分を慈しむ」ことなのかもしれませんね。

この夏、SGPのセミナーで、「質問」について一緒に掘り下げていきましょう。ご参加お待ちしています。

夏のセミナー・講演会については下記のページからお申込みできます。http://sensei-genki-project.com/seminor2024/