12年前の今日、皆さんは何処で何をしておられましたか。
私は、卒業式前のワックス掛けをしていました。片づけて職員室に戻って目に入った映像に、始めは映画かと思いました。それが、東北での実際の様子と知った時の驚き。週末に繰り返し流される地震や津波の映像を見ながら、一つの決心をした私は、月曜日、校長室を訪れました。
「一年間休職して、被災地に行きたい」。そう言った私の顔をしげしげと眺めた校長先生は、しばらくの沈黙の後言われました。「あなたの気持ちはすごく伝わってきた。。。でもね、うちの学校にも心の被災者がいるの。その子たちをみてほしい」。
マザー・テレサの言葉を思い出しました。「あなたのカルカッタで働きなさい」。やがて、休職願を取り下げ、崩壊した学級・学年のために置いてくださいと頭を下げました。
その後は、仙台空港の有る岩沼市の小・中学校と連絡を取っていただき、休みごとに通いました。現地で見たり聞いたりしたことを基に、授業を組み立て、募金を集め、私にできることを探して動いたものです。退職して最初に行ったのは、岩沼市の小学校です。ボランティアとして働かせていただきました。
12年の間には、いろんなことが起こりました。皆さんの心が健やかでありますように。少しでも晴れていますように。