頭はウソをつきます。心もウソをつきます。でも、体はウソをつきません。
うつになった経験から、これは本当だと思います。妹の死、母の脳梗塞、学校でのトラブル。重なる時には重なります。私は、一人ですべてを抱えていました。体が動くものだから、「大丈夫。まだやれる」そう思ってガンガン進んでいました。頭で判断していたわけです。心は時折、「もうダメかも…」とサインを出すのですが、そんな自分の心の声を、「いや。倒れても、誰にも代わってもらえない。ダメダメ」と頭がねじ伏せていました。それでも苦しくなった時、ついに、「もう、感じるのはやめよう」と決めたんです。心に蓋をしたわけです。これも頭で決定しました。それからは、すいすい動けました。ご近所の方に、「よく働くなあ。素晴らしい」とほめていただきました。しかし、心の中では、「私はゼンマイ仕掛けの人形になったんです。ねじが壊れる時、私も壊れます」そう思っていました。日常をやりこなすために、必死で、しかも笑顔で動いていました。そしてある朝、起きれなくなったのです。
鉛のように重いからだ。表情もなくし、心も動かない。考えもまとまらない。言葉にならない。わけもわからず涙がこぼれる。薬を飲み始めたら、20時間ほども眠るようになりました。体が少し回復すると、怒りや悲しみがあふれ出ました。それまで押し隠していた感情が噴き出てきて、そのしんどいこと、しんどいこと。荒れ狂っていました。
「今、どんな気持ち?」「本当はどうしたい?」今は自分に問いかけながら生活しています。体にも「どんな具合?」とお尋ねしています。「頭・心・体」すべてが私で、どれ一つ欠けても私ではなくなります。どこも大切で愛おしい。調和して、与えられた今日を感謝して生きたいと思います。
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