自分濃度

小池龍之介氏の『沈黙入門』という本の中に、「自分濃度を薄める」という言葉があります。そして、「あふれる自分語りにウンザリ」「みんなコメンテーター気取り」「批判しながら依存する奴隷の心理」「他人の話でお腹いっぱい」などという見出しが並んでいます。なかなか面白い。

その中に、「話の腰を上手に折ってあげる法」という話があります。それは、「ジブンジブン」と自分語りを繰り広げるのは、相手にとっても良くない事だから。だからこそ、上手に話の腰を折ってあげようというのです。確かに一理ある。「ジブンジブン」を受けとめていたら、いつしかその人が自己中心や傲慢になる可能性がある。それに、我慢して聞くのは、聞く側にとってもしんどいことです。人の話に耳を傾けましょうと言われるから、ついつい、じっくり聞こうと思いがちですし、聴くことは、よりよい関係をつくるためには大切。基本ですが、でも、時と場合に寄ることを改めて思います。

そして、「自分語り」したくなる私もいることを実感します。やっぱり、聞いてもらうのは嬉しいもの。とはいえ‥‥ですね。いろいろ考えさせられる本です。ぜひ、読んでみてください。

「自分が自分が」は薄めたいと思います。それ、「欲」「我」だと思うのです。いい塩梅に生きたいな。沈黙して、自分の内なる声に耳を傾ける。それも合わせて大事にしたいです。

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