「穴」のブログを読んだ方から、子どもの頃、ドーナツの穴を覗いては「見える!」と喜んでいたと教えてもらいました。確かに!穴から見える世界は、丸くてかわいくて、いつもと同じ景色なのに、なんだか弾んでいましたね~。その頃のわくわく感が蘇ってきました。子ども心、いいですね。それから、こんな会話も思い出しました。
それは、SGPの相棒、大久保智弘さんとの会話です。「ドーナツがありまーす。僕はドーナツ、籠井さんは穴ね~」それから、「レンコンの本体は僕。穴は籠井さん」「僕ちくわ。籠井さん穴」って。私も負けじと「穴はふんわりエアリーなお味♡」「穴って未来が見えるんよ~」って言い合って、大笑いしたっけ。
穴は、のぞく時の心持ちによっていろんなふうに見えるようです。純粋で素直な子ども心でのぞくと、そこには未知の世界が広がっているし、穴のような暗い闇を突き抜けたところには、想定外の光の世界が広がっています。どちらもいいものだとしみじみ感じます。
自分史を書くと、人生の全体を振り返ることができます。そして、苦しかった、悲しかったさまざまな出来事(穴)の意味がくっきりと浮かんできます。私の場合は、家族が次々に亡くなっていき、一人ぼっちになった。育った家を離れることにもなった。けれども、私の育った家は、今はカウンセリングルーム『沢田の杖塾』として多くの人を癒す場になっていますし、私自身も、そのことを通して、SGPを立ち上げることになりました。自分の人生をトータルで考えると、「すべてよし」となるみたいです。
「穴」から見える心の世界。すべてよし。ー万事相働きて益となす(聖書)ー