吐き出すことの大切さ

前回は「押し込める」というテーマでした。今回は「吐き出す」。「押し込める」と「吐き出す」は、コインの裏と表のようですよ。

人のお話を聴かせていただきながら、「そうなんだ、そう思ってきたんだね」と思うし、涙が出ると、「泣けて良かったね」と思うんです。話が出せるまで、涙が出せるまでの時間を思うと、「出せてよかったね」って。

感情も揺れも、小さなうちに少しずつ出せていると、その場その場で心は復活し、「しなやかさ」を取り戻します。それが、我慢したり取り繕ったりするうちに、心は固くなってしまう。心が固くなると、自分を責めたり、相手を責めたり。恨んだり妬んだり。やがて、どうにもならないほど捻じれてしまうこともあります。だからこそ、安心できる場で安心できる仲間に見守られながら、その時の気持ちを「吐き出す」。それは、どんな高価なものにも代えられない宝の時間になります。

私も、自分の心を大切にしたいと思う時には、「聴いて、聴いて」と甘えることにしています。甘えると気持ちいいよ。吐き出すと、すっきりするよ。素直に助けを求める、これもまたかけがえのない自分を守ることです。

毎月2回、SGPでは「しゃべラボ」という話の場を設けています。そこは、安心安全の場です。もちろん、守秘義務は守られます。少しでも吐き出して、笑顔になってくださることを祈りつつ、その場を守っています。あなたのお越しをお待ちしています。