…誰かに笑顔で挨拶をする。挨拶された人は気持ちよくなり、次の人にあいさつを贈る。そうして次々と繋がっていくうちに、思い悩んでいた人の心に届き、生きる希望がわいてくる…。
こんなふうに、「非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事に繋がる」事を『バタフライ効果』と言います。
私たちが毎日することは、そのほとんどが、何気ないことです。けれども、それが巡り巡って、どこかの誰かに届き、思いがけない大きな事に繋がるとしたら、その起点である自分の言動に「幸せの種」があるとしたら…なんと素敵なことでしょう。
『バタフライ効果』を改めて知ったのは、『いちけいのカラス』というテレビドラマです。この時は、間違った出発点から始まって、命が失われるというストーリーでした。起点は大切なんだなと思いました。私の今日の何かが「起点」になり得る。それならば、でき得ることなら、とげのない温かいものでありたい。そんなふうにも思います。もちろん、人間だから、そうできないことだってあります。当たり前です。
でも、いつかどこかの誰かに繋がっていく…と想像するだけで、今ここの自分に光がさすようにも感じるのは私だけでしょうか。私たちの内には、「幸せの種」「希望の種」がある。同時に、誰かのこぼした種を『バタフライ効果』で、受け取っていくかもしれない。そんな気持ちで、今日を味わうのもいいと思いませんか。