『甘えてもいいんだよ』は、子ども家庭フォーラム代表で心理カウンセラーの富田富士也(とみたふじや)さんの本です。
もう何年も前、淡いピンクの表紙に誘われて手に取った一冊です。「泣いていいんだよ。弱音を吐いていいんだよ。がんばらなくていいんだよ。そのまんまの自分でいいんだよ。みんなみんなそれでいいんだよ」一枚めくるとこの文章が飛び込んできて、もうすっかり虜。きっと、精一杯背伸びしてがんばっていたんだと思います。一気に読みました。
僕は思います。人は誰もが、「還る家」が必要なんだと。励ましてほしいわけじゃない。ただ肯定してほしいのです。
人は弱音がはけると 未来が拓ける そして弱音こそ本音
怒ったっていいんだよ。嫌いな人がいたっていいんだよ。職場で友だちがいなくたっていいんだよ。恋人にふられたっていいんだよ。料理の苦手な女性でいいんだよ。さあ、そんなに自分をいじめないで。
数行の、詩のような癒しの言葉。その周りにそっと書いてある小さな言葉も心に沁み込んでくる。「甘えることはいけないこと、と思ってない?」とかね。
本屋さんの回し者じゃないけれども、ぜひ読んでみてください。ホッとすること間違いありません。「あなたを分かってくれる人はきっといる」タイトルの下にそっと添えてある言葉も珠玉の宝石です。