「今、私の方が『共感』されている」と感じる感性は、とても大事です。

教育実習性の授業を見ていると、子どもたちが先生を応援し、支えていると感じることがよくあります。初めて授業をするときは、子どものことなど見えないものです。汗をかきかき、必死でこなすだけ。それこそ、しどろもどろで意味不明な質問にも、子どもたちは懸命に答えようとします。なんとかして授業を盛り上げようと奮闘しているのがよく分かります。これは、子どもたちが先生を『受容』し『共感』している姿です。

これとよく似たことが、普段の学校生活の中でも起こります。先生が子どもの話を共感的に理解しようと聴く。でも、子どもの側からしたら少しずれている。けれどもそんな時子どもは、自分のために必死で頑張ってくれている先生を、包み込み『共感』している、ということがしばしば起こるのです。「ああ。。。」と感じられる方もおられることでしょう。それに気がつく感性は、とても大事です。気がつくと、子どもへの感謝の気持ちがわき起こります。愛おしくも感じます。そうすると、その子への言葉も変わってきます。気がつかなければ、「自分が子どもを共感し、受容した」と勘違いしたままで終わります。これが続くと、信頼を失うことすらあります。

『共感されている』と気がつくことは、さらに豊かな関係づくりに大事な感性なのです。