ある本に「人生のドライビングフォース(原動力・推進力)」として5つの項目がありました。「①罪責感②恨みと憤り③恐れ④物質主義⑤認められたいという欲求」
「①罪責感」に駆り立てられて生きている人は、後悔を逃れ、恥を隠すことに人生の大半を使っているというのです。特定の思い出に支配され、過去の出来事に未来をコントロールさせ、自分の成功を台無しにすることで、無意識のうちに自分に罰を与えているのだと。人は誰でも、過去と無縁ではいられませんが、過去に縛られる必要はありません。
「②恨みと憤り」に駆り立てられて生きている人は、心の傷を握り締め、決してそれを乗り越えようとはしない。こういう人は、「黙り込む」ことによって怒りを内側にため込むか、「爆発させる」ことによってそれを周りの人にぶつけるとありました。
「③恐れ」に駆り立てられて生きている人は、新しいことに挑戦するのを恐れるあまり、チャンスを逃してしまうというのです。その原因は、過去に受けた心の傷、非現実的な期待、厳しすぎる家庭で育ったこと、遺伝的な傾向などさまざまだそうですが、いずれにせよ、それは自らが作り出した牢獄のようだとありました。
「④物質主義」に駆り立てられて生きている人は、何かを獲得することこそ、人生の望みであり目標だというのですが、「もっと、もっと」という欲は、際限がありません。
「⑤認められたいという欲求」に駆り立てられて生きている人は、親や配偶者、子ども、先生、友人などの期待に応えようとして、その期待に支配されているのだそうです。これも際限がなさそうです。すべての人を喜ばせることなど無理なのです。
なんだか、どれもありそうです。中でも、②と⑤は、大きい気がします。でも、一度きりの人生です。せっかくならば、人の目など気にせず、自分が主人公なのだから、喜んで生きたいものです。気がついたら、「ああ、自分には○○という所がある」「私の内側には、○○があるんだな」。と認めていく。それは、気持ちいいものではないかもしれませんが、それを押し隠していては、その自分を強化することになりかねません。大切にしたい、一度きりの、私の人生ですものね。