No.13 SGPメルマガ 2学期スタート 号

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先生元気プロジェクトメールマガジン
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~心がホッとするアイディアとお話し~

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No.13 SGPメルマガ ●●
●本日のトピック●
1 ごあいさつ(籠井)
2 学校行事のコラム (大久保)
3 学校お役立ち情報(籠井)
4 岡山より(籠井)
5 ホッとするひとくち話(大久保)
6 SGPからのお知らせ
7 編集後記

★1 ごあいさつ★
2学期が始まった。と思ったら、台風で臨時休校だという学校もおありでしょう。この天災を思う時、毎日子どもたちが来て授業ができるって、実は、奇跡なんだとつくづく思います。
子どもたちは、それぞれの夏を過ごし、少し大人になって登校してきたのではないでしょうか。やはり、子どもたちの歓声が響く校内は、活気があっていいですよね。皆さまの新学期が笑顔で始まり、子どもたちが織りなす日々が豊かでありますように。応援しています。

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2 学校行事のコラム
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【夏休み明けの授業】
始業の日から授業をすることも珍しくないようです。とはいえ夏休み明けの授業は何だか締りがない。夏休みの気分を引きずっているわけです。そしてやる側も(私の場合ですが)、今いち気分がのっていかない。私は長期休業のあとの最初の一コマは、夏休みの思い出を話して終わりにしていました。私がこの夏は何をしたかを話すと、質問が出たり、「私は~」と自分の思い出話を始めたりする子がいたりします。そうすると、だんだんと話し手を子どもに代わってもらって、そうこうしているうちに、1コマ終わり。そして次にそのクラスに行ったとき、何事もなかったかのように、普通に授業を始めると、2学期始まったときのなんだか締まらない、ざわついた空気が、いい感じの緊張感に変わっていました。1回吐き出させると、それで気が済むようです。「人は気が済むと変わる」と言いますが、おそらく、長いことあっていない友達に、夏休みの体験をクラスの友達と共有したいのだと思います。そして、それを話せて気が済むということです。

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3 学校お役立ち情報
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【チャンスです】
夏休み明けの児童・生徒は、それぞれの過ごした時間によって表情が違います。家族との時間が豊かであるほどに表情は柔らかく、反対に、ストレスの多い時間を過ごした子は、目元も言葉づかいもきつくなっています。最もよく表れるのが、服装です。小学生では、服の露出が増え、髪に飾りがつき、マニュキアが塗られてきます。このご時世ですから、茶髪どころか金髪のお子さんもいます。そうなったらチャンスです。「あら、かっこいいね。似合うね」と声をかける。すると、夏の経験を話してくれます。
ある時、担任していた女の子の中学生のお兄さんが、鼻ピアスをしてきました。おもわず、「どうなってるの?」と鼻の辺りをのぞき込んでいたら、「お前、おもろいセンコや。叱らんのやな」と言われました。さんざん叱られた後だったのでしょう。でも、考えたら、叱ってほしくてピアスをしているわけではなく、見てほしくてしているわけですものね。興味津々で見させていただいたのは、彼にとっての正解だったようです。顔を洗う時にはどうするのかとか、鼻ピアスの種類とか、興味は尽きません。いいかげん呆れられてしまいました。でも、そこから時々彼が遊びに来てくれるようになりました。「おい!」から「おお~」「あら~」という声かけに。すると、チャンスは向こうからやってきます。

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4 岡山より
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私のふるさと岡山は、今年、甚大な被害を受けました。
セミナー前日の8月15日、真備町を訪れて、私は声を失いました。そこに人の気配はなく、まるで廃墟でした。1年前の夏、真備町で小学校長をする友人がくれた手紙に、「素直な子どもたち。協力的な保護者の方々。先生方。僕は今、本当に幸せな日々を過ごしている。」そう書いてあった町が、跡形もないのです。その彼が、どんな思いで子どもたちの安否を確認して回ったことか。。。
その友人から、「心が折れそうだ。気がつくと涙が出ている」そんなメールを受けとったのは、7月も終わりの頃でした。私は、このメールを見て、胸が痛くなると同時に、ホッとしました。だって、泣けるのですから。感情がこぼれているのですから。そして、「心は折れてもいいよ。泣いてもいいよ。一緒に泣こう」そんな言葉を返しました。きっと、校長として陣頭指揮を執っている彼は、弱音も吐かずに、自分を鼓舞しながら前に向かおうとしているのです。と同時に、誰よりも周りの人たちのことを思う彼は、人の分まで傷ついているはず。
いつも前向きなだけの人も、いつも傷ついているだけの人もいない。その両方があってこそ“人”なのです。生々しい感情があふれているメールには、彼の心が、こんな非常時であってもなお、やわらかくしなやかである事を伝えてくれていました。だから「よかった」とホッとしたのです。その小学校は、二つの学校に間借りをして新学期を迎えます。そして、その一つ学校の校長先生が、彼のお兄さんだと言うではありませんか。なんという幸い!「『真備』とは、真の備えと書くんだね」と言った人がいましたが、本当にそうですね。どんなピンチの時にも、必ず逃れの道があります。助けてくれる人が現れます。
「大変」とは「大きく変わる」と書きます。大きく変わるチャンスをもらったふるさとの再生を信じて、応援していきたいと思います。届けた寄付を「学用品にあてます」と書いていた学校の再建までには、少なくても2年の月日が必要だそうです。大丈夫。きっと再生します。信じています。

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5 ホッとするひとくち話
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2学期がスタートして、正門の近くであいさつをしていると、いつも一緒に通っていた兄弟が、別々に登校してきました。初めに1年生の弟が、友達とダーーっとかけて入ってきました。元気よく「おはようございます」と言って校庭を競争して入っていきました。ほどなくしてお兄ちゃんが「おはようございます」と入ってきました。「今日は一緒じゃないんだね?」と話しかけると「弟は友達といくから、お兄ちゃんとはいかなって言ってるんです。でも、あいつ体操服忘れたから、俺が持ってきてやったんです。まだまだ、兄の力が弟には必要だと思うんです」とちょっと寂し気に話してくれました。弟を心配するお兄ちゃんのやさしさを感じました。

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6 SGPからのお知らせ
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東京 10月13日(土)、12月1日(土)です。
先生方の心がホッとするプログラムとお茶とお菓子をご用意してお待ちしております。

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7 編集後記
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今年の夏はいかがお過ごしでしたか?私は帰省と出張と旅行で8月の3分の2は横浜にいませんでした。その移動に際して、なかなかお会いできなかった、先生や友人を訪ねることができました。その一方で、今までで最も本を読まない夏を過ごしました。秋は頑張って読書をします。

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SGPメールマガジンの執筆者

記事の執筆はSGP代表の籠井と、このメールマガジンを編集している大久保の2人で行っております。籠井は小学校のお話し、大久保は中学・高校の話を中心にコラムを作成します。また、「こんなことが知りたい」とか「こんな場合はどう対応するの?」というお問い合わせもQ&Aのコーナーで一緒に考えていきたいと思っておりますので、お待ちしております。

何かお気づきの点がございましたらご教授のほどなにとぞよろしくお願いいたします。