「自立とは、依存先を増やすこと」
初めて聞いた時は、本当に驚きました。だって、「自立とは、自分でできることを増やすこと」「自分で何でもすること」。そう思っていましたから。人は頼っちゃいけない、それは情けないこと、かっこ悪いことと。そう思って頑張っている時は、時々しんどくなっていました。
けれども、よく考えてみると、本当に自立している人は、できることについては最善を尽くされます。同時に、できないことは「できない」と素直に協力を求め、周りの人とうまく分担し事に当たっておられます。無理や我慢はそこには存在していないように感じるのですが、いかがでしょう。そして、自分の力量を知り、その自分を受け入れ、素直に人を頼ったり甘えたりするのも才能だと思うのです。
できないことがあったからと言って誰も責めないし、仲間外れになんかしない。そうするのは、自分自身であることが案外多いようです。素直に自分の現在地を認め、たくさんの人を頼る。その先には、「ありがとう」の温かい世界が待っている。自分一人だと、孤立になりかねないかな。
「自立とは、依存先を増やすこと」