髙橋先生の『こころの匙加減』の「1ミリでも誰かのお役に立っているか」という章には、「誰かに喜んでもらえたと感じたとき、人は充実感を感じるようにできています。これからの人生は、他人と競ったり、評価を求めたりするのではなく、他人に貢献しながら生きていきませんか」と書かれています。
そこで思い出したのが、「無財の七施(むざいのしちせ)」。物やお金がなくても誰にでもできる7つのことです。
「眼施(げんせ)」優しいまなざし・・・「和顔施(わげんせ)」穏やかな笑顔・・・「言辞施(ごんじせ)」温かい言葉・・・「身施(しんせ)」体を使って奉仕すること・・・「心施(しんせ)」相手を思いやる心・・・「床座施(しょうざせ)」席を譲ること・・・「房舎施(ぼうじゃせ)」家や部屋を提供すること。
何気ないことだけど、優しいまなざしや笑顔や温かい言葉にはホッとするし、困っている時に休憩する場所をもらえるのも助かる。「誰かのお役に立つ」って、今の自分にあるもので、小さなことに心を込められてすればいい。きっと誰かの喜びになる。そして、その喜びは広がるよ。1ミリの愛を贈る。そんな日々を過ごしたいものです。