相手が「役割」でものを言ってきた時、私にはモヤモヤが残ります。「役割」の言葉には、目の前の人を大切にするという視点が欠けている時がわりとあって、雑に扱われたと感じる私がいます。ほんの一言でいいのです。目の前のその人を思う言葉が一言添えられるだけで、全く感じ方は変わってきます。
そういう言葉が出ないという方が、ある人に「まずは自分への声かけを」と言われてやってみた話をお聞きしました。「よくやってるね」「ありがとう」「すごいな」……最初は、嘘くさくて馴染めなかったと言います。けれども、続けているうちに、気が付いたら、ほめ言葉や感謝の言葉が自然と出てくるようになっていたそうです。存在への温かい言葉が自分に沁み込んで、自然とあふれ出たという感じなのだでしょう。ご自分でもびっくりしたそうです。人にする前に、まずは自分から。という見本です。
「役割」に徹する人は、まじめな方だと思います。世の中には大切な存在です。でも、「役割」に忠実であり過ぎると、自分自身をおざなりにしてしまいがちです。すると、目の前の人への温もりも忘れてしまいがち。さっきの方は、「できる・できない」という外側や結果ではなく、まずは自分の内側から温める方法を、コツコツと実践されたのです。自分を「役割や立場」とは関係なく、ただ一人のかけがえのない存在として声をかけていく。大切な自分を大切にするのは、まず自分から。忘れちゃいけないことだと改めて感じています。私も、自分への、人への見方を見直してみます。
