平等と公平

「各人はその能力に応じて働き、各人はその必要に応じて受け取る」。皆さんはどう感じますか?

これは、カール・マルクスの言葉です。「能力に応じて働く」は比較的わかりやすい。「自らの能力を最大限発揮して働く」ということでしょう。続く、「必要に応じて受け取る」は、私には「お~~」と言う感じでした。それは、「それぞれの人のニーズを満たすだけの分を社会から享受する」という、公平の原理です。例えば、全員にみかんを一個ずつ渡す、などの均一性が「平等」。これに対して「公平」とは、背の高い人には箱を1つ、低い人には箱を3つ渡すと揃って見えるという感じでしょうか。

ある時、小3のクラスである子に力を注いでいたら、「えこひいき」と言われました。確かにそう見えるかもしれないとは思いましたが、私はその時「そうかも。でも、今は〇〇さんを大切にしたい時なんだ」と答えたのです。しばらくの後、「じゃあ、僕の時もえこひいきしてくれる?」と聞かれたので「もちろん」と返事をすると、子どもたちは言いました。「じゃあ、今は〇〇ちゃんをえこひいきする番なんだね」。子どもの素直さな感性と言葉に感動しました。あれは「えこひいき」がプラスの意味を持って時、「公平」の分かち合いの時だったのかも。

平等と公平。どちらも大切にしたい感覚です。改めてそう思います。