孤独について

93歳の心療内科医の藤井英子さんは、『ほど良く孤独に生きてみる』という本の一節でこう言われます。

人は孤独に弱い生き物ですが、自分で選んだ、ほどよい孤独は、人を強くしてくれます。人は孤独を兼ね備えている、という前提で人と関われば、つながりはゆるく、軽く、でいいとわかります。

孤独を自分で選ぶ…こういう感覚はありませんでした。でも、「私は孤独に育てられている」そう思う私は、孤独の中でしか味わえない大切なものがある、とも思っています。これが自分で選んでいるということなのか?

人は孤独を兼ね備えている…ほお…「誰しも孤独を持った上で生きている」、そう思えば、相手の孤独を尊重し、そういう時のその人をそっと側から見守れるということなのか?その奥には、その人を信じることも含まれるように思います。

人は孤独に弱い生き物…確かに。ふいに訪れる孤独には、特に、人から捨てられたような見捨てられたような経験をした時に感じる孤独には、私はホンマ弱いよなぁ。孤独に弱い生き物が、それでもなお孤独を選ぶ。そこには、生き物としての強さがあるのかも。などと考えています。

100歳の精神科医の髙橋幸江氏も、93歳の心療内科医の藤井英子氏も、すごい方です。すごいわ。

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です