主体性を回復する

主体性を回復するとは・・・「よい・正しい・すべき」をやっている間はうまくいかない。自分はどうしたいか。どうありたいのかと問い続けること。主体性の後退が悩みの中心。

ある会での、精神科医の山本昌知先生の言葉です。

その会では、心の病の当事者やそのご家族の方が体験発表をしてくださいました。会の終わりに、「私は世の中の正しさに苦しんできたと思う」と発言された方がいました。うんうん。私が心病んで休職になった時にも、「世間の思う正しさ」「すべきこと」にがんじがらめになって身動きできなくなっていたっけな、なんて思い出しました。

よくないですよ。なんでも縛り過ぎると。私は、世の中の正しさで息もできないくらいに自分を縛り上げていました。今思うと、「世の中の正しさ」と思っていたものが「自分の思う正しさ」と同一化していたのかもしれません。そのくせ、こんなことやっていたら、いつか自分が壊れるとも思っていました。気がついた時には、どうにもならないくらいがんじがらめで、息ができなくなっていた。アップアップの状態であるにもかかわらず、「まだできる」と鼓舞していました。そんな時、誰かに話すとか甘えるとかできたら違ったかもしれません。がんばり過ぎはよくない。そう。なんでも「過ぎる」は危うくて怖い。

「ほんとにこれでいいのか?」「これが自分のやりたいことか?」と自分自身に聴いてみる。心の奥にある、声にならない想いに心を向けてみる。時々、深呼吸しなくちゃね。