ある時母が言いました。「子供は天からの預かりもの。だから、世の中の役に立つ人に育てて天にお返しする」。「ほぉ、私は預かりものなのか」そう思ったと同時に、こんなことを言う母をすごいなと見ていた記憶があります。まだ小学生の頃でしょうか。
我が子やパートナー、いろんなものに執着しやすいのが人間ですが、母は、「手放す」ということを自然にしていたのでしょうか。もしかしたら、執着しないように、自分に言い聞かせていたのかもしれません。
ごみ袋から傘の骨が飛び出ていたのを見て、「お父さんがこのごみを集めていたらどう?あなたなら、どうする?」と問われたこともあります。立場を変えて想像するという大切なことも教わりました。ごみステーションは、母とのささやかな思い出の場所です。それにしても、母って聡明だったのね。
この暑い夏は、まだまだ続きます。喉を傷める風も流行っています。水分補給をしながら、休めるときにはしっかり休んで、一緒に夏を乗り切りましょう。夏休みまであと少し!