レジで「2,456円」と言われ、5,456円を出しました。しばらくして2,000円が渡され、あれ?と思い確認すると、支払いは「2,459円」だと言われました。「じゃあ、後3円払います。聞き間違えたみたいです」と言うと、「一度打ったらやり直せません」と断られたのです。ムカっときました。『だったら、お金を出して時点で、「後3円ありますか?」とか「2,459円ですが」と聞いてくれてもいいじゃないの。それに、やり直してくれるお店もあるよ。』心の中でいろいろなつぶやきが湧いてきました。『もうこの人にはしてもらわない』『このお店には、二度と来ない』『教育がなってない!』…ありとあらゆる悪口が湧いてきます。
ぶつくさぶつくさ、呟くだけ呟いて、ふと気づきました。これらは全て、自分目線だということに。私はお客様。お客様は最優先されるべき。つまり、自分が大切にされていないことにムカついた。そうなんです。この怒りの奥には、自分を大切にしてほしいという思いがあったのです。「そうだよね。ホンマほんま。大切にしてほしいよね。大切なとしちゃんだものね」と自分に声をかけました。自分の本音に気がついて、声をかけてあげるだけで、気持ちは落ち着き、和やかになりました。
次の日、そのお店の前を通った時、思わずこうつぶやく自分がいました。「○○さんが、このお店が、お客様が、この場で、穏やかで平和に過ごせますように」。
H(吐き出す)…思いのたけを、包み隠さず吐き出してしまう。すると、K(気づき)がやってくる。自分の本音に気がつくと、自分で自分に声をかけてあげられる。気が済むと、やがて相手への敬意が生まれ、自然とI(祈りの言葉)が出てくる。祈りは、相手への思いやりと言い換えてもよいでしょう。
HKI…吐き出す・気づく・祈る…財布は小銭で重くなったけれども、素敵な合言葉が見つかりました。まずはH。吐き出すこと。心の奥に溜めておくと、体や心に影響しかねない。相手に直接吐き出すのもよいですが、天に向かって吐き出すと、喧嘩にならず、すっきりする。上澄みが取り去られると、自分の本音に出会える。自己カウンセリングともなります。自分自身へのいたわりの声かけもできます。「HKI」大事にしよう。