赦す

余命3ヶ月として、『死ぬまでにやりたいことリスト』を書く、という課題に取り組みはじめて2週間経ちました。その一つに「赦す」があったのですが、なんとこの2週間で、『あなたの心の傷がいやされるために』(チャールズ・クラフト著)『ゆるしと愛』(羽鳥明著)『「聖なるあきらめ」が人を成熟させる』(鈴木秀子著)という「赦し」に関係ある3冊の本に出会いました。すごいです。意識化されただけで、こんなにも必要なものが届けられる!

人生の大きなテーマの一つに「赦す」があると思います。【「許す」は許可する。認める。「赦す」は責めない。咎めない。】大まかにはこんな意味の違いがあると思っています。(違っていたら訂正してくださいね。)やはり死ぬまでに、仲違いしている人とは仲直りしたいと思ったのです。相手を責めている時は、自分が正しいという自分のものさしで世界を見ている時でもあります。相手の側から見たら、全く違う世界があるだろうし、もっと雄大な「天の窓」から俯瞰してみたら、これまた全く違って見えることも分かっています。それでも、あまりに辛くてしんどい時には、そう簡単には赦せない。相手も苦しめばいい、自分の側からしか見られない。そう思います。でも、12月10日で人生が終わるのなら、やはり「出会った人はみんないい人だった」と言いたいものです。心にチクチク痛みを抱えたままで終わりたくない。ということは、相手を責めているようで、責めずにはいられない自分の心の狭さや傲慢さを責めてもいるわけです。

『ゆるしと愛』に、「ゆるすとは、忘れることです」と書いてありました。見たことやされた事にばかり目を留めず、すでに、自分も大目に見てもらっているということを感謝しながら他者へのまなざしに愛を加える。大目に見る。いつまでもこだわらずに忘れる。難しいけれでも、そんな自分として生きられたら、ずいぶん自由な人生になるだろうなと思います。

本からたくさんのヒントを得た今、今度はその世界を味わっていきたいと願っているところです。