高校生に向けての「自殺予防」の講演会を依頼されました。タイトルは「自分を慈しむってどういうこと?」。慈しむとは、大切にすることであり、愛おしいなと思うことなんだとか。
やはり、「自己肯定感」のことは伝えたいと思いました。
「○○ができるようになった」だから自己肯定感が上がった。ではなく、「できること」もあるし、「できないこと」もある。その両方があって、今の自分。それをそのまま、「これが自分なんだなー」と受け入れるのが、本来の『自己肯定感』なのだそうです。なんとなく、達成したら、がんばったら自己肯定感が上がると思いがちな世の中ですが、それってなんとなく損してる気もします。「できる・できない」は、自分や誰かの基準で判断していることで、「できてもできなくても、それが今の自分。それでいい」と思えたら、ずいぶん軽やかになります。
そもそも、私たちは、誰かと比べられるために存在しているのではない。「私」という人間がここにいる。それが大切なこと。それが唯一のこと。ありのままの自分を大切にしていくと、自然に隣の人も大切にできる。ありのままって楽ちんだしね。そういう「自分を大切に思う心」を伝えたいなと、原稿とにらめっこしています。