餃子禁止令

先月、餃子を作りました。なんと、人生初!!どうして今まで作ってこなかったのでしょう。そこには、こんなことがあったのです。

もうずいぶん前のことです。「子どもたちと餃子を作るの。100個以上は作るよ~。それが楽しいの」。そんな友人の話に、「餃子とは、結婚していない私が作るものではない。」そう思ったのです。そして、その思い通りに、餃子を作らない人生を歩んできました。

その友人は、「あなたは餃子を作ってはいけない」なんて、ひと言も言っていません。ただ、子どもたちとの楽しい語らいの話をしてくれただけです。にもかかわらず、私が「私は餃子を作ることはない」と決めたのです。『餃子禁止令』です。

ほんのひと言で禁止令を取り入れる、そんな自分の思考の癖を発見し、本当に驚きました。でもそれによって、ずいぶん不自由な生き方をしてきました。それ以来、自分で受け取った『禁止令』、いえ、自分で決めた『禁止令』は何だろうかと思い巡らせています。

祖父に言われた「こんなことをするのはどうせお前だ」から、「お前はダメな子」「ろくなことをしない」。「占いによるとね、あなたが私の面倒を見てくれるって」という母の言葉から、「私は母の面倒を見なければならない」「自分の幸せは後まわしにすること」。三日坊主の私への「お前に明日は来ない」という父の言葉から「私は完成してはならない」「成長してはならない」。などなど。

ほんのひと言に人生をゆだねてきたようです。そして、それに気づいた時とは、その禁止令を解除する時なのだと思うのです。今私は、気づきとともに「私は餃子を作っていい」「私は成長していい」「幸せになっていい」という言葉を自分にかけています。この声かけが、自分の人生を豊かにすることを信じて。

あなたの禁止令はなんですか?