心の雑草はすぐはえる

最近、草取りをよくします。おもしろいことに、すればするほど雑草がよく見えるんですね。気になってくる。そして、草を取りながら、米沢で、田中信生先生がよく言われていた「心の雑草はすぐはえる」という言葉を思い出します。

今週思ったのは、「私が」という思い、これこそが私の「雑草」なのではないかと。「が」が出てくる時は、「自分が正しい」とか「自分が中心」と思っている時です。私の知っている世界などほんの小さな世界で、その中では正しいことも、世の中ではそうでもない事ってたくさんあります。また、価値観は、状況や時代、生活圏が違うと変化します。時には、真逆にもなり得る。そう考えたら、「が」ほど曖昧なものはない。「が」は「我」に通じる。そして、この「が」にこだわっている時には、目の前の相手の考えや思いに心が向かない事さえあります。恐ろしいことです。『裸の王様』にもなりかねない。

私にうちに日々生えてくる「私が」という思い。それは「私こそが」という傲慢に繋がっていきます。立場を変えて、視点を変えて物事を捉えられるようになるには、目の前のその人を大切にする気持ちと、自分を整えていく謙遜さが必要なのだと思わされている今日この頃です。

それにしても、草ってたくましいですね。雨が降るたび、伸びてくる。強い!