当たり前の美しさ

今年は、卒業式も始業式も入学式も、少し形態は変わりましたが、無事、終えることができました。当たり前のありがたさを痛感する一年でしたが、この春もしみじみと感じました。昨年できなかった入学式を実施した学校もあったそうで、感無量です。

岡山に帰って改めて感じたのが、自然の秩序正しさです。7年ぶりに日本三大名園の一つ、後楽園に行ってきました。すると、2月に咲いた梅の木から、小さな梅の実がなっており、桜は葉桜でしたが、藤の花がちらほらと咲き始めていたのです。誰にも見られなくても、なんのほめ言葉がなくても、いつもと同じように咲いている。そう思うと、小さな花が愛おしくなります。

そんな自然の営みをする草花も、人間プラスの声かけで、より美しく咲くそうですね。氷の結晶も、声かけで形が変わると言います。だとしたら、人間はもっとそうです。あなたの、私の言葉かけで、相手を輝かすこともつぶすこともできる。心したいものです。

笑顔で始まった新年度、子どもたちの、同僚の、そしてあなたの笑顔が続きますように。

なにより大切なのは、自分への優しい声かけです。今日のあなたが、最善最高なのですから。当たり前の一日は、かけがえのない一日なのです。そして、当たり前の命は、かけがえのない命なのです。