うつ日記。離陸直前。

こんにちは(*^o^*)「先生元気プロジェクト」の籠井です。

休職して1年10ヶ月。なんと!薬が減ったのです。あの時の感動。喜び。なんとも形容しがたいものがあります。薬は、回復の目安なんですね。その頃から、屋久島行きを考え始めました。太い太い縄文杉の幹の上の方に揺れる細い細い枝。倒木から芽吹く新芽。「死ぬことは終わりではない」と教えてくれた屋久島で、自分も再生したいと思いました。実現したのは二ヶ月後の6月でした。

縄文杉までの往復10時間の道のりで、たくさんの倒木を見ました。倒れた木から栄養を得て、新芽が出ています。その小さなふた葉の上に、水滴がたまっています。「ひと月に35日雨が降る」と表現されるほど雨の多い屋久島。それはまさに、命の水です。自分の中に、その神聖で躍動感溢れる空気が染みこんできました。民宿に帰った頃には、疲れもあるのだけれども、それ以上に潤っている自分がいました。

その屋久島から帰る時のこと。飛行機が飛び立つ際に羽が傾きを変え、水滴が一気に振り落とされたのです。離陸の時には、全エネルギーの1/3を使うと言われますが、「飛び立つ時には、いのちを育む水さえも振り落とす」その潔さに感動しました。そして、「私も飛び立とう」と決心したのです。『何かを始めるには、何かを捨てる。』シンプルで力強い生き方だと思いませんか。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。いつかお目かかれることを信じて。