あってもなくても

人の話を聴きながら、ふと思うことがあります。「いいじゃん、あなたには○○があって」。

そういう時の私は、自分が失くしたものに心が奪われています。親がいない。兄弟がいない。地位も名誉も財産もない。子どももいない。仕事もない。。。。

そんな私にも、持っているものがあります。時間。仲間。笑顔。夢。今ここ、与えられたこの一日。。。ないものに目を向ければ、悲しかったり悔しかったり。でも、あるものに目を向ければ、感謝がわいてくるものです。「ない」ものに目がいくときは、何かと比較している時と言えるのかもしれません。「ある」ものに目がいくときは、たいてい、「今ここ、この自分」が中心だから。

『今を生きる』という映画、ロビン・ウィリアムが、吹奏楽部の顧問の先生役。自分の赤毛が嫌で演奏もうまくなれなくて…そんなふうに落ち込んでいる女子高生に「夕陽を見てごらん。君の髪のようにきれいだよ」って言うんです。いろんなことを人と比較して落ち込むことってありますよね。でも人は、自分を肯定してくれる人に出会うと前に進めるんだな~と思った記憶があります。(違ってたらごめんなさい)

「今を生きる」ことに集中すると、過去も未来も消えていく。人生は「今」の連続。ならば、「今を生きる」ことに集中できるって、ひたむきに生きている証拠です。人生に全力、ということです。そういう時には、人と比べたりはしない。「今、ここ」にかけがえのない自分がいるんだから。何があっても、なくても、どんな時も大丈夫。自分を生きよう。